第8回 原価は安いものだと理解しておこう
さて、私が購入したワンピースやドレス。原価は同じはずです。同じものが異なった流通によって違う場所で売られると、こんなに価格が異なってしまうのかということです。
ワンピースやドレスには原価があります。原価といっても定義は難しいようですが、一般には『材料費』『労務費』『製造経費』の合計といわれます。
洋服の場合は、生地やボタンなどの材料を買い、それを仕立てていく労務がかかり、工場で作るなら、その工場の光熱費などにかかる経費が必要になりますが、それらを原価と呼ぶそうです。
これに加えて販売するには、人件費や広告費がかかってきます。私たちが何かを手に入れるためには、さまざまな経費などが上乗せされているわけです。
洋服の小売業では、売り上げ原価率が70~80%程度だともいいます。その間には中間流通があり、そこには一次卸や2次卸などがあります。
最近では、『モノの原価』(ソフトバンク・クリエイティブ株式会社)というような書籍も販売されていますし、今ではインターネットでさまざまのものの原価を知ることもできるかと思いますが、ものの原価の上に、さまざまなコストが積み重なった価格帯で、私たちはものを買っているのです。
原価は安いものだと理解しよう
Comments are closed
Sorry, but you cannot leave a comment for this post.