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第110回 内観をする人には役に立つ命の記録

 

 ソクラテスの言葉で、「汝自身を知れ」という有名な言葉があるが、まさに、自分を知れる方法なのだ。自分を知るには、生まれてから今日までの自分の思ったこと、行ったことのすべてをみればよい。

 とはいえ、そんなこと、できっこないと思うだろう。
 「金魚」の記憶力をもつ人は、すべてきれいに忘れている。しかしこれは顕在意識で忘れているだけで、潜在意識にはしっかり刻みつけられているというのだ。だからそれを思いだし、クリアーにして解き放たなくてはならないのだ。

 それを改めて見るための具体的な方法が「内観」である。故吉本伊信先生が、考え出された方法であるが、さらに吉本先生の「内観」の根本は、お釈迦様の教えの「八正道」のなかの「正見」であり、私たちが正しく観ることを身につける具体的な方法だといっている。正しくものを観ることができていけば、「正しく想う」ことも「正しく語る」ことも自然にできるようになっていくだろう。

 内観の方法は、自分の過去の態度や行動を小刻みに調べていく。最初は母親(あるいは母親代わりであった人)に対して小学1年生から3年生までの3年間に,つぎの3つのことについて思い出していく。

1. してもらったこと
2. して返したこと
3. 迷惑をかけたこと

 内観道場というようなところに行くと、約1時間30分ほどで指導者が面接に来るので、内観をした人は、自分で思い出した内容を指導者に報告する。指導者は、コメントも何もいわずに、ただ聞いてくれるだけだ。

聞くチカラ 子供時代 そして面接が終わると、次は小学4年生から6年生までの3年間について同じように3つのテーマを調べていく。このようにして現在、あるいはその人と別れる時期がくるまでをくり返し調べていく。

 母親に対する内観が終ると次は父親、兄弟,配偶者、子供,職場の上司、同僚,学校の先生や友人など,自分と人間関係が密接であった人を1人ずつ選んで3つのテーマを調べていくのである。

 とはいえ、これがなかなか思い出せないのだ。昨日のことすら忘れてしまうのに、50年前のことなど、とうてい思い出せない。

 そのときにあってよかったと思ったのが、結婚するときに母親がプレゼントしてくれた私の成長記録と、大人になってからは、自分でつけていた「命の記録」手帳だった。

 
 
 

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