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第95回 原稿チェック

 

原稿を書く時にはその人の意を汲んで補足してもよい。しかし自分勝手に書いてはいけない。ここができるかどうかは、インタビュー中の相手との関係性にかかわってくると思う。
私自身もインタビューされた原稿をチェックする時、自分はこんなに素晴しいことをいっていなかったけれど、自分のいいたいことをコンパクトにまとめてくれていると感じたとき本当に嬉しくなる。

書いた原稿は、掲載前に本人にチェックをしてもらうことが望ましいように思う。編集長や媒体の方針で、本人チェックをさせてくれないこともあるが、ご本人にとっては、媒体に掲載され、それをいろいろな人に配布したり、大切に保管されることもある。
聞くチカラ チェック
そこで事実の確認は事前のチェックが必要だと思うのだ。ただしあくまでも「事実関係のチェック」ということで予め了承を得ておくことだ。人によってはたくさん書き加えて文字数をオーバーしかねない。事前に文字数のこともきちんと話しておいたほうがいい。

インタビューをして、それを言葉にして残すことは、毎年,野に咲く美しいけれど、その瞬間に散ってしまう花を、押し花にして残すようなものだ。
しかし、時には、その美しい生命を再現したい。生そのものの生き生きした様子は再現できなくても、思い出す手段として、あるいは、ある種の装飾を加えて、また違った美しさを創造することも可能かも知れない。そういう意味で、愛する人にインタビュー本を送ってあげたらどうだろう。

祖母が生きていたとき、どうにか彼女の話をまとめたいと思って、時間を見ては、話を聞きにいったことがある。実際に祖母に話を聞くとなると、照れてしまったり、泣きたくても恥ずかしくて泣けなかったりして、身内の人にインタビューするのは難しいなあと思った。

しかし祖母のほうはといえば、じっくり時間をとって話を聞きにくる孫を楽しみにしていて、いつも待っていてくれたし、話し出したら満面の笑みを浮かべて話してくれたものだ。

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