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第83回 インタビューする相手は、その人一人ではない

 

 インタビューをしている時、目に見えるのは、その人だけだ。だから見たところ1対1の会話のように見えるのだが、実は、その人を取り巻く人々の数を考えてみると、数十人、数百人の人の影響がそこにはある。例えばその人を中心にして縦軸と横軸が伸びていると考えてみよう。

 まず縦軸で、その人の上の部分では、親やその親、つまりご先祖様ラインが見える。また今まで培われてきたさまざまな人間関係があるだろう。下にはその人の子供や、孫、これからその人が出会う人達の存在もある。

聞くチカラ つながり 横軸を見ると、今、その人が影響を受けている家族や友人の関係が見えてくる。この縦軸と横軸のグランドクロスの真ん中にその人はいるのだ。

 相手はそれだけ多くの人にとってかけがいのない大きな存在なのである。どんな人でも、すごい人なのだ。このような膨大な人間関係の中で、ひとつの言葉に対して持つ意味やとらえ方も個々人で異なってくるのである。

 だから表面的な言葉を聞いて、自分の固定観念で判断し、簡単に理解したつもりになってしまうと、その人が本当にいいたいことが全く理解できずに、全く的はずれな原稿を書いてしまう怖れがある。

 これを防ぐためにインタビューをしているときは、全身を耳にして集中して聞き、その人がどのような思いで、そのようなことを発言しているのか、その言葉の出る心の場所を確認していく作業が必要なのである。

 当然、聞き役に徹するわけで、時にはカウンセリングのような状態になり、相手はどんどん自分のことを分かち合っていくことがある。時にはテーマと違うことばかりをお話されるかもしれないが、時間があるときは、まず相手の思いを話してもらってから本題に入るようにしてもよい。

 
 
 

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