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第82回 誠実に接すれば、人は怖くない

 

 インタビューが、「苦手」だとか、「怖い」という人が時々いる。今や、私はインタビューが大好きなので、みんなも大好きなのかと思っていたが、思い出してみれば、自分も最初は怖かった。怒らせたらどうしようとか、気を悪くさせたらどうしようと不安になり、ちょっとした言葉使いや、態度に反応してどきどきしていることもあった。

 しかし相手との融合調和ができると、相手を完璧に信頼できるので、少しくらい気むずかしい顔をしていても、何となく不機嫌な顔をしていても、待っていることができるようになる。

 そのうち、こちらから聞かなくても、相手のほうからプライベートなことまで話してくれることもある「実は人にはいったことがないのだけど……」というようなことまで話してくれたりするのである。

 家族の者には見せたこともないという「日記」を取り出して見せてくれた人もいた。赤の他人で、一度きりしか会わない人だから、むしろ安心できたのかもしれないが……。

 それは、例えば心の玄関で私が少し立ち話をしていると、相手がどうぞ、どうぞといって客間に案内してくれ、時には家の中も見ていきませんかと言って寝室や浴室のようなプライベート空間まで見せてくれるぐらいの親しさになれるようなものである。だからとてもいい状態で取材が可能なのだ。

 インタビューするときは、相手の言葉を聞くのはもちろんだが、その裏側にある心の襞、時には、その言葉を発する言葉のトラウマなど、細かいところまで注意深く思いを巡らせながら慎重に聞かなくてはならない。

 その言葉を発するときの声の震え、目の動き、態度仕草、ため息、呼吸の変化など、すべての変化を一生懸命、聞こうとして全身を耳にする必要がある。
相手が本当に何をいいたいのか、言葉だけではなく、相手の背後にあるものまでくみ取るのだ。

聞くチカラ 会話
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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