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第78回 宇宙は生かそうとしている

 

 かつて自彊術という体操を学んだ。この体操は大正時代に中井房五郎さんという、一種の超能力者が開発した体操である。

 中井さんは、子供の頃、山で迷子になり、当分の間、山から出てこられなくなったが、ある日、やっと山から出てくると、ちょうどお姉さんが亡くなった時だった。
 中井さんは、みかんの皮で、お姉さんの体をさすると、みごとに息を吹き返したのである。以後、そのことが評判になり、病を持った多くの人が彼のところにつめかけたという。

 中井さんは、多くの人の病気を治したが、自分一人でこんなにたくさんの人を治療するのも大変と言うことで、自らこの体操をすれば健康になれ、健康を維持できるというものを開発したのである。それが自彊術であり、時間も20分くらいしかかからず、場所も畳1畳もあればできるというものだ。

 この体操を教えてくださった先生が、さまざまな宇宙の法則について教えてくださった。この先生は、体操が終わった後などに、ぼそぼそっと話しをしてくれた。それはこちらが聞いたわけでもないのだが、いきなり話しを始めるのだった。

 あるとき、この先生が、「人は自分の両親を自分で選んで生まれてくるものだ」とおっしゃった。今では私は、それを当たり前のこととしてとらえており、自分が素晴らしい両親を選んで、この両親を選んだがゆえに、学ばせてもらったことがたくさんあるとわかっている。

 しかし、そのとき、初めて先生に聞いたときは驚いてしまった。その先生の話を聞いて以来、親に対して不平不満などは感じようがなくなった。よくぞ受け入れてくださったということである。こちらが選んでも、相手が受け入れてくれなければ、この世に誕生することはできなかったと思えば、感謝がわいてくるのみである。

聞くチカラ 宇宙 もうひとつ、覚えているのは、「宇宙はすべて生かそうとしている」という言葉だった。これもぼそぼそっといわれた。当時、私が何の取り柄もないことに失望し、生きる羅針盤が見つからなくて、悩んでいることを先生にはいわなかったが、先生は、たぶん、私の心を見抜いていらしたのだろう。「宇宙はどんなときでも、生かそうとしている」と聞いたとき、私の目から鱗が落ちた。
 それまでは戦わないと生きていけないと思っていたので、自分の中でもがいていたのだ。しかし、宇宙は、すべてを生かそうとしているならば、自分でじたばたしなくてもいいのではないか。大きな宇宙の愛に生かされるように身をゆだねればいいのではないかと思ったのである。

 そして宇宙の法則とは、植物が太陽の光を受けて育つように、人も明るいほう、楽しい方、美しいものを目指して生きているんだということを知った。

 
 
 

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