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善財童子とは?

 
 

第68回 第3のパート:善財童子は聴くことによって悟りを得た
善財童子とは?

 

 インタビューをしていて目標となる人は、たくさんいるが、その中でも最もあこがれの人は、「善財童子」である。

 善財童子とは、『華厳経』というお経の最後に「入法界品(にょうほつかいぽん)」という章があり、そこに登場してくる人であり、この善財童子の求法物語が書かれている。

 善財童子はサンスクリット語でスダナ・シュレーシュティ・ダーラカといい「善財という長者の子」という意味であるという。

 善財という少年が、仏道を求めて、次々にいろいろな人に出会って話を聞き、法を求めていく話しなのだ。

 この物語に登場してくる人数は数え方によって異なり、東大寺の国宝「華厳55カ所絵巻」には、55人が現れてくるが、通常53人といわれているようだ。

 善財童子ははじめは、文殊菩薩に励まされて、仏道を求め、南に下りながら旅を続ける。いろいろな人(善知識)に会っては話を聞き、次なる人を紹介されていく。

 出会う人たち53人は、菩薩が4人で、男性の出家者(比丘)が5人、女性の出家者(比丘尼)が一人で、在俗の女性の信者が4人、バラモンが二人で、出家の外道(仏教外の修行者)が一人、仙人が一人、神々が11人、国王が二人、長者が10人、医者が一人、船大工が一人、夫人が二人、女人が一人、少年が4人、少女が3人という内訳だ。

 聞く相手が菩薩や出家者というのはうなづけるところだが、中には、医者や船大工もいれば、少年や少女もいる。また女一人という、その女は、春を売る商売の人であるようだ。

 このように善財童子は、分け隔てなくあらゆる人から話を聞いて、自ら悟りを開いていくのである。善財童子は、純粋に耳を傾け、素直にいわれたことを学んで、そこで学び終わると、次の人を紹介され、その人に会いに旅に出て行くのである。

 もちろん善財童子が悟ったことは、壮大な宇宙の真理ともいえるものだ。善財童子が道を求めて、出会う人に耳を傾け、時には、わずかの言葉からでも、大切なことを吸収していく様はすばらしく、いつの日か、私も道を知りたいと思って、インタビューを楽しんでいる。

聞くチカラ インタビュー
 

 

 
 

 

 
 

 

 

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