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第62回 ブッシュマンの生活は素敵

 

 シンプルライフといえば、私はカラハリ砂漠に住むブッシュマンが好きだった。今では定住化政策が進んで、昔の生活をしているわけでもないらしいが、かつて映画にもなったニカウさんを思い出していただきたい。

 彼らの伝統的な衣食住の暮らし向きがすばらしいのだ。住まいは、直径3メートル、高さ2メートルほどの半球形をした、簡単な草葺きの小屋。自然に即した住居で、日射しを遮り、風通しもいい空間だという。彼らは移動する民なので、わずか2,3時間でできあがる家ということでも合理的だ。移動した後は、土に戻るというのもいい。

 住んでいる家も簡素なものならば、衣類に至っても同様である。衣類は下半身をわずかに覆っているなめし革の衣類やビーズ細工などの装身具だけである。加えて冬の寒さや雨露をしのぐ風呂敷をかねたレイヨウの毛皮。

 とにかく移住するのに大切なのは、身軽さだ。だから彼らにとって私有「財産」という観念もない。財産といえば、ダチョウの卵の水筒やリクガメの手足の穴をふさいで作った容器など。それから調理具、狩猟採集用具な道具である。しかし、これとて、みんながもっているわけではない。必要なものは、仲間から借りればよいと思っている。だから気軽に貸したり借りたりするわけだ。
聞くチカラ ゲムズボック
 ブッシュマンの食べ物は、8割方が植物であり、それらを集めるのは女性の仕事だという。男性達は狩りにでる。時としてゲムズボックやエランドのような大きな動物をしとめるときがある。そのような時は、一緒に暮らしている人々の間で、等しく分配されるという掟がある。

 狩りに成功した人も、内心では得意になっているとは思うが、表向きはけっしていばったりしない。良いものをみせびらかしたりすることもないという。
さらに手に入れた食物はその日のうちに消費する、いわゆる「その日暮らし」だから、将来の生活設計に基づいて貯蔵したりしない。

 この集団には特定のリーダーはおらず、男女の役割分担と長幼の序を除けば、全員が対等の立場で共同生活に参加しているというのである。
そして夜はたっぷりと眠り、日中は寝ころんだり、おしゃべりをしたり、のんびりくつろいで過ごす。食物を手に入れるために外出するのは1日、4,5時間に過ぎない。ブッシュマンたちの暮らしには、歌、踊りあり、仲間とともに生きる喜びがある。

 

 

 

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