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第49回 人生でほんとうに必要な言葉はシンプルだ

 

 世の中で大切な言葉といえば、「ありがとう」「ごめんなさい」「愛しているよ」「うれしい」「楽しい」などのようにプラスの言葉だ。

 肯定の言葉を使っていると、究極は、「ありがとう」となり、もうひとつ、謙虚に、「ごめんなさい」のふたつがあれば、感謝と反省をして、生きていけるように思う。
 私の父は認知症で入院していたときに、頭は朦朧としていたのかもしれないが、必ずお見舞いにいく私や、病院で介護、看護をしてくれるかたたちにお礼をいっていた。
「ありがとうございます。何でもしますから、いってくださいね」と死の1週間前に私にいった。
聞くチカラ 言葉
 毎日、毎日「ありがとう」といっていたから、表情も美しかった。ご飯を食べさせてもらってもありがとう。散歩につれていってもらっても「ありがとう」。すばらしいではないか! 「ありがとう」という言葉は、介護する人をも元気にする。たとえ老人性痴呆症を迎えるにしても、このような年の重ね方は、すてきだと我が父ながら誇りをもてた。

 私の母は、「毎日が楽しくて、いいことばかりが起きている」といつもいっていた。この世にいながらにして、毎日が天国なのだ。それを毎日のように言葉で表現している。プールに行き、友達と会話をし、平凡な生活をしているだけなのだが、彼女にいわせれば、平凡な暮らしがそのまま天国になる。

 このように、まず、自分でいい言葉を発することだ。そうすれば、現実がついてくる。いい言葉を使う訓練を日頃からしておくことだ。そうすれば、たとえぼけてしまっても、安心だ。ぼけたときこそ、その人の本性の部分が出るというが、「ありがとう」という言葉の訓練を積んでいれば、死ぬまで人びとに喜んでもらうことができる。




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