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第39回 タイムスリップする楽しみを得ること

 

 話を聞くときは、現在、その人が何をしているかということから聞けば、相手は話しやすい。

しかし、「なぜ、そのようなお仕事をされましたか?」などと聞いていると、その人は、「ああ、そういえば、このようなことがあった」などといって、過去のきっかけを思い出す。

そうなると、いきなり過去のすばらしい時が、その人の前に展開する。舞台の幕が開いたのだ。

するとその人の前には、どんどん過去の絵巻物がひもとかれ、忘れていたことを思い出して、あれこれと過去の話をしてくれることがある。

 通常の忙しい生活の中では、過去の話などすっかり忘れている人が多いのだが、ひとたび話し出すと、ああそういえば、こんなこともあった、あんなこともあったと話をし始める。
聞くチカラ タイムスリップ
 そのような時、話し手の顔を拝見していると、幼少時代の話をしているときは、子供のような顔になって輝いているし、人生の黄金時代の話をしているときは、それなりに自信に満ちた顔になっている。

 そうなるともう時間も空間も関係ない。たとえその方が70歳でも、80歳でも、今の肉体年齢はあまり関係がなくなるのだ。魂は自由に時空を超えていく。

 ふと目の前に、その人の子供の頃の顔や、青春時代の顔などが思い浮かぶことがある。いとおしくなる。楽しかった時代の話や、役にたった体験などを聞いていく。

 このように相手の過去のすばらしい顔に接することができると、たとえ会ったばかりの人でも、同じ過去の一部を共有できたわけだから、とても身近な存在に感じられる。

 そしてこのような訓練をしていると、街で子供を見たときに、将来どのような大人になり、どのように年を重ねていくのか、何となくかいま見ることができるようで、とても楽しい。




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