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第34回 人と一体化すること

 

 思いやるということは、思いをとばすことだ。そしてその人と一体化する。人間というのは、利己的遺伝子の作用かどうかはしらないが、やはり自分が一番大切であるらしい。

 自分を守る生存本能も強いし、自分の利益を優先的に考えてしまうのは、ある意味では、遺伝子に組み込まれたことだとしたら、それは、仕方のないことなのかもしれない。

 そもそも相手のことを思いやりなさいといっても、相手が他者だと思っている限りは相手は分断した存在だから、なかなか思いやれない。

 そこでよく手を使って説明をされる。私たちの手は親指、人差し指、中指と1本1本異なっているようだが、その根っこは手のひらでつながっている。
聞くチカラ 手
 そのように考えると、私と他人も一見すると違う存在のようだが、もっと大きな意味で考えると、根っこの部分でつながっている。もし小指が病気になったとしよう。分断されていると考えれば小指だけの問題だが、手のひらという意味で考えれば、その人の手が病気なのだ。

 私たち人間も、根っこの部分でつながっている存在だと思えば、相手は別人だといっていられなくなる。

 相手は自分で、自分は相手だと思えば、相手を他人とは思えなくなるし、相手も大切にしたくなる。

 例えばものもそうだ。自分のものと思わずに、ものが自分であると思えば、たかがものとはいわず、ものに対してもいとおしさがわいてくる。このような意識を持って相手と一体化をして話をすることは、すばらしいことだ。

 それにはどうしたらよいかというと、まず、まず相手を好きになることだ。相手の容姿、ファッションからはじまって、考え方の素敵なところをどんどんさがしていく。
そして自分と共鳴するところを見つけて、気の交流する素敵な時間を持つのである。

 それは本当に恋愛をしているような至福な時でもある。そういう意味では、インタビュー相手とはつかの間の恋人といってよい。ただし、この恋人はあくまでも魂レベルだ。インタビュー、もしくは原稿執筆が終わったら、その感情は終わりとなる。なぜならば次のインタビューが控えているからだ。だからこそ、楽しい。




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