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第32回 相手の立場を考える

 

 インタビューで知り合った蓮の人形作家の話だ。彼女の義理のお父さんは小学校の校長先生をされていたそうだ。とても人格者であった校長先生。あるとき校長室で執務をされていたときに、ガッチャーンと大きな音が。

 見ると、校長室のボールが割れて野球のボールが校長室にころがっていた。それを拾った校長、机の前において、ガラスを壊した生徒が入ってくるのを待っていたという。
聞くチカラ 野球ボール
 しかし2時間たっても3時間経過しても、誰も来ない。日も暮れかかってきた。
そのときに、校長室をこつこつとノックする音が……。

 「どうぞ」と校長がいうと、そこには、今にも泣きそうな男の子がすっかり肩を落としてたっていたという。

 さて、そのとき、校長はなんと言っただろうか?
ふつうの大人だったら、「こら!校長室のガラスを割ってどうする?」とかいって怒るのではないだろうか?

 しかし、その校長先生は、「ご苦労様、長い時間お疲れ様」といってその男の子をねぎらったというのである。

 男の子の立場を考えてみたらどうだろう。彼は校長室のガラスを割ってしまったということで、長い時間悩み、苦しんだに違いない。その時間、どんなに長く苦しかったことだろう。彼はどうしよう、どうしようと考え抜いて、やっと謝りにきたのである。その彼の気持ちを察して、校長先生は「ご苦労様」とねぎらったのである。
この話を聞いたとき、私は感動して目がウルウルとしてしまった。




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