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第24回 言葉に対する反応の違い

 

ある編集者とある人を取材した後のことだ。編集者がすごく怒っていたのだ。どうしてかというと、相手が私のことを侮辱した話し方をしていたということで、私のために怒っていたのである。

 それを聞いたときも驚いてしまった。考えてみれば、相手は少し高飛車なものいいをする人だとは思っていたが、自分が侮辱されているとは思ってもみなかったのだ。

 しかし彼女から見ると、私が馬鹿にされていると思ったのだろう。人のために義憤させてしまい、彼女の肝臓に悪かったのではないかとわびたが、これも彼女の反応のボタンを押してしまったのだろう。
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 考えてみたら、このようなことはよくあることで、私はよほど鈍いのか、あまり人の言葉を聞いては怒らない。一緒にいる人が「あんなこといわれて、ひどい!」と怒って初めて、そうかしらと気がつくのである。

 そういえばこんなこともあった。ある仕事をしているときの担当者が私ももうひとりの女性に向かって「君たち、おばさんたちの力が必要だ」とかいったことがある。そのときもう一人の女性は激怒した。「おばさん」という言葉を受け入れたくなかったのである。そして「なぜあなたは怒らないのよ!」といった。

 しかし、「おじさん」といわれたらちょっと違うから怒ってもいいけれど、おばさんといわれる年代であることも確かだし、「おばさん」といわれたぐらいで怒る筋合いもない。

友達にいわせると、私には反応のボタンが少ないから、あまり怒らないのではないかということだ。確かに子供時代からさまざまな大人に囲まれて成長してきた過程では、怒られ慣れている強みがあるのかもしれない。

自分に全く自信がないというおまけつきだが、怒られることにはなれているだけに、少しのことでは感じない。反応するボタンは少ない方が楽なのである。




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