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第23回 反応のボタンが少なくすること

 

 人は自分の思いの尺度でしか、相手の話を聞くことができない。だからおなじことを聞いても全く違った話としてとらえることがある。

 かつてある女性の話を友人と二人で聞いていたことがあった。その女性が帰ると、友人は怒り狂って、「何よ! あの人、皮肉ばかり言って!」と怒り出した。私も一緒に聞いていたのだが、皮肉をいっているとは思わなかった。
聞くチカラ 皮肉
「あれ? 皮肉なの?」と驚いて聞いたら、「あの人は、いつも皮肉ばかり言うのに、わからないの? 鈍感ね」とあきれられてしまった。

 確かにその女性は、私たちよりもかなり年上で、人生経験も豊富だから、いろいろなことを教えてくれていた。時には怖いとみんなにおそれられていたが、私は、その人のことが嫌いではなかった。

むしろ、いろいろ教えてくれるので、うれしいと思っていたのである。どちらかといえば尊敬していたといってもよいだろう。

 ところがもう一人の女性は、彼女のそのような存在や態度がいやだったのだろう。彼女がいうこと、なすことを皮肉としてとらえていたようなのだ。

それを聞いたとき、私は彼女と、その先輩の女性が不仲な理由がわかった。彼女は、年上の女性が何をいっても皮肉と受け止める感覚で聞いているのだから、年上の女性が何をいっても気に入らないのだ。これではうまくいく関係もうまくいかない。こういうところは鈍感でよかったとさえ思ったほどだ。




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