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第17回 話しをきちんと聞くことはこんなに大事

 

ワーク:実験をしてみる。

AさんとBさんと二人でパートを決め、最初はAさんがBさんと向き合い、なにかを話す。例えばその日にあったことなど何でも良い。
最初はBさんは、何を言っても「うん。うん」と肯定的にうなづいてAさんを励ましながら聞く。
次に、Bさんに、Aさんが何をいってもそっぽをむいて話を聞かないようにしてもらう。
そのような場合、Aさんはどのような気持ちになり、どのように反応するだろうか?

私もこのワークをしたときに、真剣に聞いてもらうとどんなに話しやすく、そっぽを向かれるとどんなに悲しいかを経験した。

こんな話しを思い出した。ある男の子の話。学校から帰る道に咲いているすみれやタンポポの花がきれいなので、帰ってくると、その喜びを毎日母親に報告していた。
 母親は目を輝かせて、「本当!きれいだったんだね!」と一緒に喜んでくれた。その男の子は、母親が喜んでくれるのが嬉しくて、さらに花を探しては母親に教えてあげた。こうしてその男の子は理科の勉強がとてもよくできるようになったというのだ。
聞くチカラ たんぽぽ

 しかしもしその母親が「うるさいわね! そんなことどうでもいいから宿題をしなさい」というようなことを言い続けたとしたらどうだろう。その子はもう母親に何もいう気がしなくなるだろう。

 自分が感動したことを一緒に共有してくれる相手がいたら、その人のために、一生懸命がんばろうとするものだ。自分のことを理解してくれる人のためには一生懸命にがんばりたいという気持ち。これは人間の本質的な欲求ではないだろうか。

 さてワークの話しに戻ろう。
Aさんの立場になると、最初、Bさんが一生懸命に聞いてくれるときは、嬉しくなって、どんどん話したくなるはずだ。たくさん話しの内容が浮かんでくる。

ところが次にBさんがそっぽを向いて全く聞いてくれていないように感じられると、最初は、大きな声を出す。そして次に、「聞いてよ!」といいながら、いらいらした気持ちになってくる。怒りの感情すらわいてくるのだ。

Bさんのほうも同様。最初はうなづいて聞いているからAさんとの関係も良好。楽しいコミュニケーションが生まれる。ところが、いくら役割といえども、全く聞かないとなると、顔は渋い顔になってしまうし、Aさんのいっていることすら、うるさいなあと思うようになる。こうなると自分がいやな人間に思えてきて、今度はどんどんいじわるをしたくなる。これが怖い。どんどん悪い感情がわき起こってくる。
ワークでさえも、このような心理状態になってしまうのだ。だから、人の話を丁寧にきいてあげるということは、人間的にもとても大切な作業ではないかと思う
全く話を聞いていないような態度をされると、侮辱されているように思う。「聞く力」をもつことは、人を大切に思う気持ちを養うことだ。



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