第16回 第2のパート:聴き方のコツ
あなたは本当に人の話を聞いていますか?
聞き上手にはどんなに楽しい人生が待ち受けているか、わかっていただいただろうか。それでは、あなたは、本当に聞けているか?
誰でも「私は人の話をよく聞いている」と思うかも知れない。身体検査などで聴覚の測定をし、難聴かどうかを調べることはあっても、本当に人の話を聞いているかどうかのテストなどはあまりない。そこでみんな、自分は人の話を聞いていると思いこんでいるものだ。
この世の中で、おそろしいのは、この「思いこみ」だ。自分は確かに聞いている。耳は何でも受け入れているように思う、しかしそれは、自分の興味のある部分だけであり、本当に相手がいいたいことを聞いているかというと、そうではないことも多い。
それでは相手のいいたいことを本当に聞いているかどうかのワークを行いたい。これは少なくとも5,6人以上の席でやってみたい。
ワーク:誰かに何かをテーマにして20分ほど話してもらう。その後、その人の話をまとめて伝えてみる。本当に相手が話したいポイントをおさえているのかどうかを確認する。
このようなワークをしてみると、みんな自分の思いこみで人の話しを聞いていることがわかる。とらえ方が全く異なるからおもしろい。一人一人が自分の興味のあるところをふくらませて聞いている。
特に自分がスピーカーにならなくてはいけない直前の人の話しなどは、自分の話をまとめるのに忙しくて、眼はその人のほうを向いていても、頭の中はフル回転でほかのことを考えている。いきなり、「前の人はなんといってましたか?」などと質問されたら、全く聞いていなかったということもある。
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