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第7回 聞き上手は美しき誤解をされる

 

こんなことはなかっただろうか? 自分は何も知らなかったのに、黙っていたら、相手のほうから、罪の告白をしてきたなんてこと……。

よく浮気をしていた夫が妻にいらぬことをぺらぺらとしゃべって、かえって浮気がばれてしまうという話しを聞く。後ろめたい人は、こちらが黙っていると、その沈黙に耐えかねて居心地が悪くなって、ぺらぺらとしゃべり出す。

自分でも心にやましいことがあるときは、饒舌になったり、早口になったりする。だから話し手が話すリズムを乱したときは、なにか隠し事ややましい気持ちがあるのではないか? おかしいと感じるものだ。これも日頃から聞く訓練をしていればすぐにわかる。

また反対に、なにか意見を求められたりしたときに、妙案がなくて黙っていると、相手が勝手に想像して、よく受け止めてくれることがある。

相手は、こちらの言葉を待っているわけではなく、自分の決めていることに同意をしてほしいことが多いから、こちらの好意的な沈黙やわずかなうなづきすらも、同意としてとらえたりする。

ちょっとした仕草や言葉にも好意的に反応し、自分の考えを正しいと思いたいのである。だからちょっと背中を押してくれるだけで動けるのだ。

そのようなときは、また不思議なことに、とても感謝される。別に何もいったわけではなく、何のアイディアを出したわけでもないのだが、沈黙が相手の決断を強くするバネになったということだろう。

あなたの自信に満ちた沈黙は、相手の決断や覚悟を明瞭にする鏡になるのだ。これも美しき誤解のなせる技だ。

聞く力 浮気

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